望み
風切羽が ほしい
風を切るためではなく
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本当は阿弥陀様など信じていないのでしょう
遺伝子樹海に皹を打つ
非僧非俗の力学だけを信じているのでしょう
わたしはあなたの望みどおり
果てなき摩耗に耐えるから
純潔劫火を吐き続けるから
あなたの今生に許された
すべての放生会をわたしにください
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(今期 幾許か
視聴率が落ちましたのでね
新しき演目を考えませうか)
堕落の作法も知らぬまま
踏み迷う常春迷路
帝都東京 わたしの伽藍
人心如来に香華は絶えず――
(お陰さまで評判もまずまず
来期は是非 メイン・ライタアに)
わたしは世界に罵られたいと思うけれど
世間に罵られることしか出来そうもない
帝都東京 わたしの伽藍
恵方を向けば風ばかり
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風評の黄砂が安息日を覆う
骨の髄まで東京が沁みる
わたしは千年の率直を抱いて
電影世界の人質遊び
虚偽やら堕天やら視聴率やら
赤いおべべの獄卒の群を
煙に戻すも本尊と成すも
電影世界の手鎖遊び
娑婆にも獄卒が必要なのさ
それより一緒に泳がないかと
背高き憲兵がわたしを煽る
電影世界の天命遊び
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伝家の宝刀 殺生絵筆
きりきり舞わせて骨吹雪
色良き絵巻 描き上げて
人心如来にたてまつり
銀の錯乱たまわりて
電波塔より諸菩薩飛ばし
燃ゆる欠落 凍れる過剰
ふたつ抱きて星遍路
ホロスコオプを踏みにじり
ディレクトウルと神遊び
これがわたしの稼業也
毀誉褒貶の粉雪を
素気なく溶かす煉獄に
好事魔多し 瑠璃の鐘
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